Human Psychology

音の活用例

このページでは、耳と音の知識で紹介した「音の影響」に基づいて、音の活用例を紹介します。

音楽療法って?

音楽療法とは、好きな音楽を聴く、楽器を奏でる、歌に合わせて踊る、カラオケで歌うなど、
音楽を通して脳を活性化させるリハビリテーション法の1つです。

音楽療法にはぐっすり眠れる食欲の促進笑顔が増えるなど様々なメリットがあるのです。

認知障害に働く音楽

MCI(軽度認知障害)に関しては楽器演奏による認知機能の改善がみられ、
認知症の危険度を低下させることがわかっています。

また、アルツハイマー症患者が快活なBGMを聴くと、好ましい動作が増加し
反対に好ましくない動作(過度な興奮など)が減少するという結果がでています。

もちろん、音楽は認知症やアルツハイマー患者以外の方にもたくさんのメリットがあります。

現在、多くの人が悩みや不安を抱えているというこのストレス社会で、音楽というのは
そのストレスを和らげることに大きく貢献します。

中でも特に効果的だと言われるのが、三拍子の音楽です。

三拍子のリズム

三拍子のリズムは、私たちヒトの心理、脳、そして身体に良い影響を与えます。
これには、ヒトの心臓の鼓動のリズムが関係していると考えられています。

それは、ヒトの心臓の鼓動が三拍子であるためです。
それゆえ三拍子は、安らぎを感じさせるリズムとなるのです。


安らぎを与える三拍子の曲で有名なものとしては、バッハの代表曲である「メヌエット」や
ヨハン・シュトラウス2世の代表曲である「美しく青きドナウ」などが挙げられます。

日本人になじみのある曲でいえば、「ふるさと」や、童謡の「ぞうさん」などがあります。
 

マスキング効果

・部屋の時計の音が気になって集中できない
・勉強をしに図書館に来たが、本のページをめくる音がかえって
 気になってしまう

いままで、このような経験をしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。

マスキング効果とは、ある音を聴くことでその他の雑音がかき消され、
集中しやすい状態になる
ことを言います。

これには、前述の自然音やホワイトノイズがおすすめです。
ホワイトノイズとは、換気扇や空気清浄機の音、テレビの砂嵐の音などエネルギーが均一に混入した雑音のことです。同じ周波数の雑音がかき消され、集中できる環境を作り出すことができます。

 

集中力をあげる音楽

適度なリラックスというものは、集中力に好影響を与えます。
その「適度なリラックス状態」になるためにおすすめなのがピンクノイズと呼ばれる音です。
ピンクノイズとは、1/fのゆらぎがある音です。
1/fとは少し難しいのですが、パワー(スペクトル密度)が周波数fに反比例するゆらぎのことです。

例を挙げると心臓の鼓動の音川のせせらぎなど、生態や自然のリズムが
この「1/fゆらぎ」を持つとされています。

集中と集中の合間の休憩時間にこのようなBGMを聴き、脳を休ませる時間を設けるのもいいですね。

仕事や集中のおともには、クラシック音楽やジャズ、前述の自然音など
歌詞のない音楽が良いとされています。
歌詞がついている音楽だと、その意味に思考を巡らせてしまったり意識を向けてしまったりと、
集中の方向がそれてしまう可能性があるためです。

また、あまりにリラックスしてしまうと眠気を誘ってしまうこともあるでしょう。
そのような場合はアップテンポな曲をかけるなど、シーンに応じて音楽を使い分けるといいかもしれませんね。

クイズに挑戦してみよう!

Q.お店での売上をあげるためにBGMを流すことに、効果があると思いますか?

この質問をすると、おそらくほとんどの人が「効果はある」と回答すると思います。
しかし、なぜ効果的なのか、どういったBGMがどのような場合に適しているか、など
その詳細まで知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。


冒頭でもご紹介した耳と音の知識にて、そもそも音はどうやって聞こえているのか、
音が及ぼす心理への影響などについて詳しく説明しています。
「まだ読んでない!」という方も、ぜひ読んでみてください。


ぜひともこの記事を参考に、日々のちょっとしたひとときをより豊かなものに
していただければと思います。